2007.08.24

道化師は恋の語りべ トーリ・フィリップス

トーリ・フィリップスの代表シリーズ「キャヴェンディッシュ年代記」のひとつです。このシリーズ当り外れがあるのでまだ全部は読んでないのですが、「野に咲く白薔薇」は面白かったです。<純情可憐ヒーローに弱いんです

ヒロインは裕福な荘園貴族の娘、婚約しているが相手にどうしても不安を覚え、父に婚約解消を願う。しかし父の急死のより無理やり結婚させられそうになったため逃げ出す。そこで出会ったヒーローは少し前にヒロインの住む館でその芸を披露していた道化師だった。事情を聞いたヒーローはヒロインを自分の弟子に変装させ、彼女の名付け親であるエリザベス女王の下へ送ることになった。

ロマンス小説では普段の生活では交わることのない二人がひょんな事情でともに旅をすることになり、惹かれあう。という話が良くあるけれど、この話もそのひとつ。ロードムービーにならってロードロマンスとでも勝手に名付けよう。
世間&苦労知らずのお嬢様ヒロインはつんけんしているタイプではなく、それまでの生活とはまるで違う旅生活に文句を言いながらも一生懸命なじもうとしてる。道化師の弟子としても歌が上手で、売れっ子になれそうw
ヒーローは私生児として生まれ、母親は自殺、貴族の父親は彼を認めず、苦難の人生を送ってきた。ヒロインと旅を続けるうちに、美しく心優しい彼女に惹かれ苦しむ。眠るヒロインに愛を告白するシーンはこれぞ身分違いものの醍醐味、切なさ全開w
話は女王の下へ辿り着いただけでは終わらず、その後も二転三転し、大団円へ。最後まで緊張感があり、何より主人公二人に魅力があって面白かった。やはりロマンス小説成功の鍵は主人公にあるね。

ただヒーローの過去の派手な女性関係はちょっとなー。このヒーローに限ったことじゃないけど処女じゃなけりゃOKみたいな考えが多いけど、処女だろうが世慣れた女だろうがやることやれば妊娠の可能性はある。確実な避妊も、中絶方法もないのだから。知らないうちに私生児を作ってるかもしれない。そんな適当でいいわけ??