2007.11.03

ハイランドの妖精に誓って カレン・マリー・モニング

「ハイランドの霧に抱かれて」「ハイランドの戦士に別れを」に続くハイランダー・シリーズ第3弾です。

ヒロインは18歳のときに交通事故で父親を亡くし、母親は後遺症で歩行困難になり現在は更にがんを患っているため、いくつかの仕事を掛け持ちしながら母親の医療費と生活費を稼いでいた。博物館の夜間清掃の仕事をしていたとき、スコットランドで発見されたという遺物と見つけて、その中身に触れてしまう。
次の瞬間ヒロインは14世紀のスコットランドにいた。遺物はハイランド地方の領主ヒーローの下から盗まれたもので、魔法がかけてあり、中身に触れると時空を超えてヒーローの下に戻って来るようになっていたのだ。しかもヒーローは遺物とともにやってきた人物を殺すことを妖精アダムに誓っていた。

ロマンス界最大の賞であるRITA賞を本作で受賞しているそうですが、正直それほどの作品ではないと思います。
ヒーロー誓いが大事とか言ってるけど、そもそもアダムの口車に乗せられたようなもんだし。だいたい遺物にかけた魔法にしても、殺人の誓いにしても、もうちょっと考えればいいのにその場の勢いで行動しちゃうタイプのようです。ずいぶん長生きしているのにねぇ。
ヒロインもなー、とんでもない状況なのに初対面のときからヒーローに発情してる場合じゃないでしょうよ。出会って以来ずっとそんな感じです。ラヴラヴなのは好きだけど、見た目と性的欲求だけじゃ読んでる私は萎えます。
タイムトラベルものの醍醐味って時代差によるカルチャーギャップとか、考え方の違いなどに触れてあれこれ感じるとことにあると思うんですが、この作品にはそういうものがあまり感じられないです。ヒロインはたいしておたおたせずに馴染んでしまうし、14世紀の人々も現代人とほとんど変わらないし。形はタイムとラベルだけど、中身はわりと単純なシンデレラストーリーでした。
ヒロインはもちろん当初は自分の時代に帰りたがるんですが、納得いかないのは病気の母親のことを言わないんですよ。ヒーローに馬鹿にされたくなかったからとかあとで言ってるけど、ヒーローをナイフで脅してまで帰ろうとしていたなら普通話すでしょう。変なの。
あと最後のほうの魔法で何でもできますは、やりすぎでしょ。タイムとラベルものって最後のオチが難しいけど、この作品の終わり方はいくらハッピーエンドがお約束のロマンス小説としたってご都合主義もいいとこです。
ヒーロー友人が目をつけた美人にすげなくされてましたが、次回作への布石??女たらしのヒーロー友人に対して使い古しの男なんてごめんてよってwよく言った!!
全体的に緊張感が欠ける話でした。ヒロインが狙われたこともあったけどあっという間に片付いちゃったし。アダムはある意味妖精らしかった一作目のほうがよかった気がする。この役別にアダムじゃなくてもよかったんですよね。作家が気に入っているのかな<アダム
前2作のほうが緊張感があったし読ませる作品でした。

ヒーローメロメロ度90