2008.08.20
氷のハートが燃えるまで スーザン・アンダーセン
氷のハートが燃えるまで スーザン・アンダーセン MIRA
「この賭けの行方」のスピンオフで、前作のヒロインの親友でやはりダンサーのカーリーがヒロインです。前作は生理的に受け付けない設定だったので、評価はいまいちでしたが、今回は主人公二人に変なしがらみもなく、すんなり読めました。
ヒロインはラスベガスのホテルの専属ダンサー。動物好きでしょっちゅう保護センターから犬や猫を引き取ってきている。しかし最近引き取ったルーファスはいまだしつけが出来ておらず、無駄吠えが多い。それを隣に住む同じホテルのカジノで警備員を勤めるヒーローに注意され、二人の仲は険悪極まりない。
ヒーローの元に両親と甥が訪れ、ヒーロー母は甥の面倒を見て欲しいという。戸惑うヒーローだが断りきれず引き取ることに。ヒーロー甥は無計画な母親とあてのない生活を送っていた。
あらすじがなんか漠然としていますが、特に大きな事件が起こるような筋立てではなく、反発しあう男女が惹かれあうという、典型的なラヴコメディです。
ヒロインはある意味ほぼ完成された女性です。自分好きなことで生計を立て、それに誇りを持ち、動物好きでボランティアを行い、隣人とも親しい付き合いをしている。唯一のネックは母親でかなりの毒親らしいですが、本人が登場しないこともあってそれほど問題ではありません。男性との付き合いはご無沙汰だったようですが、愛も情も深いタイプです。
一方ヒーローは軍人後には大使館員として働くようになった父親のため、子供のころから落ち着いた暮らしをしたことがなく、さらにその父親が仕事で出世することもなく、家庭でも自分の役割を果たすことがなかったことにずっと怒りと失望を感じていました。ヒーローは自分は出世して成功者となるべく計画を立て実行してきました。ヒーローの計画に寄ればヒーローの未来の花嫁は幼稚園教諭で主婦の鑑だそうですw物語はこの計画大好きな偏屈男がヒロインと恋に落ち、甥の面倒を見て成長していくところがポイントでしょう。
ヒーローは自分の言語能力に自信があるそうですが、明らかにコミュニケーション能力に問題があることを指摘されるまで気付いていなかったようですwヒーロー、上司が理解ある人でよかったね。普通いくらの有能でもまともな人付き合いも出来ない上、上昇志向が強い部下なんて嫌われるよ。
ヒーローは人との付き合い方はなっちゃいませんが、性格自体はそれほど悪くはなく、自分の過ちに対して謝罪も出来ます。ただ、自分の言葉の何が問題かわかってなさ過ぎることが多いんですよねー。話し方教室にでも通ってもらうしかない・・・。ヒロインと関係を持った翌朝に君の事は自分の人生計画にないなんてあほなこといってます。一夜限りの情事にしたってもう少し言い方があるだろうよ。
でもヒーローみたいになんでも計画立ててきたような男性だと、それほど女性経験が豊富ともおもえないですが(大きなお世話)、セクシーなショーガールのお相手なんて夢見ることはあっても実際になったらしり込みしちゃったりしないですかね。このヒーローはやけに自信満々ですけど、根拠はあるのか??
ヒーロー甥はちょっとすねてはいますが、根はかなりいい子でしょう。やけに現実的な将来の目標を立ててるあたりは伯父に似てるのかなw先に住んでいたヒーローよりもよっぽど上手に隣人にも学校にも馴染んでます。でも常にまたどこか自分の意思とは関係なしに連れて行かれるのではという不安があります。
ヒーロー両親は父親に問題が合ったのはもちろんですが、母親もなんだかなー。出世レースから外れているのは仕方ないにしても、父親として子供に向き合えない夫を放置してちゃいかんでしょ。駄目父としっかり者の母って実は共依存夫婦なのかも。そのおかげで息子は反面教師にしてコミュニケーション不全だし、娘は男に依存し、孫はそのとばっちりを受けまくり。
全体的にはいい人ぞろいの作品で、現代的でさらっと読めました。ヒロイン母が出てきてきっと不快な言動をとるに違いないと思って構えていたら・・・肩透かしでしたw
ヒーローメロメロ度75
「この賭けの行方」のスピンオフで、前作のヒロインの親友でやはりダンサーのカーリーがヒロインです。前作は生理的に受け付けない設定だったので、評価はいまいちでしたが、今回は主人公二人に変なしがらみもなく、すんなり読めました。
ヒロインはラスベガスのホテルの専属ダンサー。動物好きでしょっちゅう保護センターから犬や猫を引き取ってきている。しかし最近引き取ったルーファスはいまだしつけが出来ておらず、無駄吠えが多い。それを隣に住む同じホテルのカジノで警備員を勤めるヒーローに注意され、二人の仲は険悪極まりない。
ヒーローの元に両親と甥が訪れ、ヒーロー母は甥の面倒を見て欲しいという。戸惑うヒーローだが断りきれず引き取ることに。ヒーロー甥は無計画な母親とあてのない生活を送っていた。
あらすじがなんか漠然としていますが、特に大きな事件が起こるような筋立てではなく、反発しあう男女が惹かれあうという、典型的なラヴコメディです。
ヒロインはある意味ほぼ完成された女性です。自分好きなことで生計を立て、それに誇りを持ち、動物好きでボランティアを行い、隣人とも親しい付き合いをしている。唯一のネックは母親でかなりの毒親らしいですが、本人が登場しないこともあってそれほど問題ではありません。男性との付き合いはご無沙汰だったようですが、愛も情も深いタイプです。
一方ヒーローは軍人後には大使館員として働くようになった父親のため、子供のころから落ち着いた暮らしをしたことがなく、さらにその父親が仕事で出世することもなく、家庭でも自分の役割を果たすことがなかったことにずっと怒りと失望を感じていました。ヒーローは自分は出世して成功者となるべく計画を立て実行してきました。ヒーローの計画に寄ればヒーローの未来の花嫁は幼稚園教諭で主婦の鑑だそうですw物語はこの計画大好きな偏屈男がヒロインと恋に落ち、甥の面倒を見て成長していくところがポイントでしょう。
ヒーローは自分の言語能力に自信があるそうですが、明らかにコミュニケーション能力に問題があることを指摘されるまで気付いていなかったようですwヒーロー、上司が理解ある人でよかったね。普通いくらの有能でもまともな人付き合いも出来ない上、上昇志向が強い部下なんて嫌われるよ。
ヒーローは人との付き合い方はなっちゃいませんが、性格自体はそれほど悪くはなく、自分の過ちに対して謝罪も出来ます。ただ、自分の言葉の何が問題かわかってなさ過ぎることが多いんですよねー。話し方教室にでも通ってもらうしかない・・・。ヒロインと関係を持った翌朝に君の事は自分の人生計画にないなんてあほなこといってます。一夜限りの情事にしたってもう少し言い方があるだろうよ。
でもヒーローみたいになんでも計画立ててきたような男性だと、それほど女性経験が豊富ともおもえないですが(大きなお世話)、セクシーなショーガールのお相手なんて夢見ることはあっても実際になったらしり込みしちゃったりしないですかね。このヒーローはやけに自信満々ですけど、根拠はあるのか??
ヒーロー甥はちょっとすねてはいますが、根はかなりいい子でしょう。やけに現実的な将来の目標を立ててるあたりは伯父に似てるのかなw先に住んでいたヒーローよりもよっぽど上手に隣人にも学校にも馴染んでます。でも常にまたどこか自分の意思とは関係なしに連れて行かれるのではという不安があります。
ヒーロー両親は父親に問題が合ったのはもちろんですが、母親もなんだかなー。出世レースから外れているのは仕方ないにしても、父親として子供に向き合えない夫を放置してちゃいかんでしょ。駄目父としっかり者の母って実は共依存夫婦なのかも。そのおかげで息子は反面教師にしてコミュニケーション不全だし、娘は男に依存し、孫はそのとばっちりを受けまくり。
全体的にはいい人ぞろいの作品で、現代的でさらっと読めました。ヒロイン母が出てきてきっと不快な言動をとるに違いないと思って構えていたら・・・肩透かしでしたw
ヒーローメロメロ度75
2007.11.03
スウィートハートは甘くない スーザン・アンダーセン
最初に読んだ「この賭けの行方」ではまったく気が合わなかったスーザン・アンダーセンですが、リトライ。好きな作家でも当たり外れはありますから、せめて2.3冊は読んでみようっと。
ヒロインは古い建築物の修復を専門にしているインテリア・コーディネーター。スコットランドで仕事をしていた彼女のものとに姉が殺害されたという連絡が入ったのは、既に葬式から1ヵ月後のことだった。ヒロインは急いで帰国し姉の娘の面倒を見ることに。姉は父親が経営していたバーを継いでいたが、ヒロインは後片付けがすみ次第その店を売って姪を自宅に連れて行こうとしていた。
バーでは姉の死後ヒーローが新しいバーテンダーとして雇われていた。ヒーローはヒロイン姪の伯父で、姪の父親であるヒーロー異父弟がヒロイン姉殺害の容疑者となったまま逃亡していることを知り、自分の身分を隠したまま事件の真相を探ろうとしていた。
自分の身分を偽るのと、ヒロインに対して偏見に満ちた先入観を持つヒーローがこの作家の特徴なんでしょうかw
ヒロイン姉が身持ちが悪く金に汚いことや、姉の死後すぐにやってこなかったことで、ヒーローはヒロインを勝手にひどい女と決め付けています。ヒロインが負けてるタイプじゃないので湿っぽくはならないのでよかったです。
ヒロインは好感の持てる女性でしたね、いきなり姪の保護者になったら、そりゃあ不安にもなるよ。時に失敗し友人に愚痴をこぼしながらも、いつも一生懸命最善を尽くそうという姿勢がすばらしい。
しかしヒーロー、元海兵隊で現在作家、っていう人がいきなりバーテンなんてできるの??まあそんなに気取った店じゃないからビール出せればOKなのかな。あとは気合かw
ヒーローが作家ってなんというか都合のいい便利な設定ですよね、よくある設定ですが改めてそう思いました。元軍人だけど筋肉馬鹿じゃないんだぞっ、実は金持ちなんだぞっ。
ヒーロー、最初の頃の横柄な態度はいただけないですが、途中からはメロメロでしたね。立場がばれたときは当然もめますが、案外地道に謝罪していたのでよかったです。
ただし、母親に否定され続けたため現在の職業を明かさないままヒロインに結婚を承諾させようとしたのは駄目ですね。自分は何も言わないけど盲信してほしいなんてどんだけ傲慢なんですか。でもヒロインにこの手の盲信を要求するヒーローってけっこういるんですよね〜。何様だよ、本当に。
ヒーローメロメロ度85
ヒロインは古い建築物の修復を専門にしているインテリア・コーディネーター。スコットランドで仕事をしていた彼女のものとに姉が殺害されたという連絡が入ったのは、既に葬式から1ヵ月後のことだった。ヒロインは急いで帰国し姉の娘の面倒を見ることに。姉は父親が経営していたバーを継いでいたが、ヒロインは後片付けがすみ次第その店を売って姪を自宅に連れて行こうとしていた。
バーでは姉の死後ヒーローが新しいバーテンダーとして雇われていた。ヒーローはヒロイン姪の伯父で、姪の父親であるヒーロー異父弟がヒロイン姉殺害の容疑者となったまま逃亡していることを知り、自分の身分を隠したまま事件の真相を探ろうとしていた。
自分の身分を偽るのと、ヒロインに対して偏見に満ちた先入観を持つヒーローがこの作家の特徴なんでしょうかw
ヒロイン姉が身持ちが悪く金に汚いことや、姉の死後すぐにやってこなかったことで、ヒーローはヒロインを勝手にひどい女と決め付けています。ヒロインが負けてるタイプじゃないので湿っぽくはならないのでよかったです。
ヒロインは好感の持てる女性でしたね、いきなり姪の保護者になったら、そりゃあ不安にもなるよ。時に失敗し友人に愚痴をこぼしながらも、いつも一生懸命最善を尽くそうという姿勢がすばらしい。
しかしヒーロー、元海兵隊で現在作家、っていう人がいきなりバーテンなんてできるの??まあそんなに気取った店じゃないからビール出せればOKなのかな。あとは気合かw
ヒーローが作家ってなんというか都合のいい便利な設定ですよね、よくある設定ですが改めてそう思いました。元軍人だけど筋肉馬鹿じゃないんだぞっ、実は金持ちなんだぞっ。
ヒーロー、最初の頃の横柄な態度はいただけないですが、途中からはメロメロでしたね。立場がばれたときは当然もめますが、案外地道に謝罪していたのでよかったです。
ただし、母親に否定され続けたため現在の職業を明かさないままヒロインに結婚を承諾させようとしたのは駄目ですね。自分は何も言わないけど盲信してほしいなんてどんだけ傲慢なんですか。でもヒロインにこの手の盲信を要求するヒーローってけっこういるんですよね〜。何様だよ、本当に。
ヒーローメロメロ度85
2007.10.28
この賭けの行方 スーザン・アンダーセン
なぜかブログを書いていると消えてしまう、なぜだー??もう後ちょっとってところで消えてしまってショックです。
最近日本デビューしたばかりのスーザン・アンダーセンです。先に謝ってしまうと私の嗜好とはずいぶん離れているので文句タラタラです。ロマンス小説を読み始めてはっきりたのは、私はけっこう良識や倫理にこだわるタイプなんだということです。いや私自身は別にそんな正しいこととをしてるわけでもないんですけど。ロマンス小説の主人公に対しては高い道徳を求めてしまうようです。
フィクションなんだからもっと心おおらかに読めよ<自分
ヒロインはラスベガスのショーダンサー、35歳という年齢に加えて夫の看病のために1年も現場を遠ざかっていたため、将来に不安を抱いている。一方ヒーローは子供の頃から天才的な頭脳を持って飛び級を重ねて大学を卒業し、現在はプロのギャンブラー。幼い頃母に死に別れ、父子家庭で育つも父親の理想の息子になれず、葛藤を重ねて大人になってからは疎遠になっている。父親が親子ほど歳の離れた女性と結婚したときも会いに行かず、たまに電話をするぐらいだった。その父親の死を知ったヒーローはその日父親の宝物だったプレミア付きのサインボールを賭けて負けてしまう。しかし遺産の中にサインボールはなく、ヒーローはそれを父親と金目当てで結婚した女が横取りしたと考え、その女・ヒロインを誘惑して彼女の部屋にもぐりこんでサインボールを盗み出すことを計画した。
ヒーローは下衆野郎ですね。作中どんなにいい人に見せたって、ヒロインへの思いに悩んだとしたって、こんなしょうもない計画を立てた挙句実行してる時点で人として終わってるでしょう。まともな人間のやることじゃないよ。いくら父親がロクデナシだったとしても、その妻に会った事もなく、金目当ての女だと思い込んだとしたって仮にも父親の妻だった女性をだまくらかして、あわよくばベッドにももぐりこもうとするなんて、どんだけ品性下劣なのさ。話の設定上仕方ないってことにしても、そもそも設定自体が気持ち悪い。いくらアメリカだって親子どんぶりを問題なしとは思ってないでしょうよ。実際ヒーロー父は病気だったためヒロインとは事に至ってなかったなんていう都合のいいエクスキューズが付いてるし。
日本じゃ法律上結婚できないですね、義理の関係でも親子になった場合は結婚できないんだよ。いつだかテレビでやってました。
とにかく最初の設定が受け入れられず、最後まで読むのが苦痛でした。ヒロインもそんなに簡単に許しちゃいかんよ。
熟年カップルのサイドストーリーのほうがなんぼかさわやかでした。
最近日本デビューしたばかりのスーザン・アンダーセンです。先に謝ってしまうと私の嗜好とはずいぶん離れているので文句タラタラです。ロマンス小説を読み始めてはっきりたのは、私はけっこう良識や倫理にこだわるタイプなんだということです。いや私自身は別にそんな正しいこととをしてるわけでもないんですけど。ロマンス小説の主人公に対しては高い道徳を求めてしまうようです。
フィクションなんだからもっと心おおらかに読めよ<自分
ヒロインはラスベガスのショーダンサー、35歳という年齢に加えて夫の看病のために1年も現場を遠ざかっていたため、将来に不安を抱いている。一方ヒーローは子供の頃から天才的な頭脳を持って飛び級を重ねて大学を卒業し、現在はプロのギャンブラー。幼い頃母に死に別れ、父子家庭で育つも父親の理想の息子になれず、葛藤を重ねて大人になってからは疎遠になっている。父親が親子ほど歳の離れた女性と結婚したときも会いに行かず、たまに電話をするぐらいだった。その父親の死を知ったヒーローはその日父親の宝物だったプレミア付きのサインボールを賭けて負けてしまう。しかし遺産の中にサインボールはなく、ヒーローはそれを父親と金目当てで結婚した女が横取りしたと考え、その女・ヒロインを誘惑して彼女の部屋にもぐりこんでサインボールを盗み出すことを計画した。
ヒーローは下衆野郎ですね。作中どんなにいい人に見せたって、ヒロインへの思いに悩んだとしたって、こんなしょうもない計画を立てた挙句実行してる時点で人として終わってるでしょう。まともな人間のやることじゃないよ。いくら父親がロクデナシだったとしても、その妻に会った事もなく、金目当ての女だと思い込んだとしたって仮にも父親の妻だった女性をだまくらかして、あわよくばベッドにももぐりこもうとするなんて、どんだけ品性下劣なのさ。話の設定上仕方ないってことにしても、そもそも設定自体が気持ち悪い。いくらアメリカだって親子どんぶりを問題なしとは思ってないでしょうよ。実際ヒーロー父は病気だったためヒロインとは事に至ってなかったなんていう都合のいいエクスキューズが付いてるし。
日本じゃ法律上結婚できないですね、義理の関係でも親子になった場合は結婚できないんだよ。いつだかテレビでやってました。
とにかく最初の設定が受け入れられず、最後まで読むのが苦痛でした。ヒロインもそんなに簡単に許しちゃいかんよ。
熟年カップルのサイドストーリーのほうがなんぼかさわやかでした。
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