2007.09.02

苦い夏 エリザベス・グレン

エリザベス・グレンはこの「苦い夏」が初めて読んだ作品です。障害や傷を持った主人公を描く作品が多いそうです。

ヒロインは3年前に亡くなった両親が遺したキャビンに引っ越してきます。必死に手入れした庭を犬が荒らしたため、隣家の犬の飼い主の下へ文句を言いに行き、そこで弁護士で地元の名士でもあるヒーローに出会います。ヒロインはヒーローの足が悪いことに気づかぬまま、自分の犬くらい捕まえろと言うだけ言って帰ります。
ヒロインは障害児の教師となるべく面接を受けに行くとそこには学校理事としてヒーローが。ヒロインは面接に落ちたと思ったものの、合格に。
ヒロインはヒーローの親友でもある保安官に誘われて行ったカントリークラブでヒーローに会い、そこでようやく彼の足が悪いことに気づき、後悔に襲われます。
その後ヒロインの家に泥棒に入ったため、ヒーローはヒロインに自分の家に住むように言いくるめます。

ヒーローは自分の障害に気づかぬまま突進してきたwヒロインに一目惚れです。なんだかんだと自分の家に住まわせようと必死。でも障害のせいで同情されているだけだと考えます。優しくしたかと思うと突き放した態度だったり、ヒロインじゃなくても混乱しますがな。最初のほうこそヒーローに反発したものの同じ家で暮らすうちに彼に惹かれていったヒロインはただでさえ感情的な性格なのに、ヒーローの一貫しない言動にすっかり振り回されています。まだ22歳ですからね。
最後のほうに出てくるヒーローの元恋人がまた性悪で、若かったとはいえこんな女と付き合ってたヒーローの趣味に疑問が湧きます。この女のどこが内気なの??ちょっとしか出てこないのにすごい掻き回しっぷりでした。
ヒーローは「誰にも君を傷つけさせないようにとやってきたのに」と最後の告白で言ってますが、いやいやヒロインを傷つけてるのはあなただけですから!!他はみんな、当て馬の保安官だっていい人ですよ。
本当のところ特に問題なんてないのに、お互い鈍いばっかりにもめたお二人さんでした。
せっかくヒロインが障害児学級のクラスを持つということなんだからもっとその辺を描いても良かったのでは??一応出てくるけど、なんかいまひとつ話に絡んでなかったです。