恋のめまい  エロイザ・ジェームズ

  恋のめまい  エロイザ・ジェームズ  ライムブックス


エセックス姉妹もとうとう最終巻を迎えました。ヒロインは末の妹ジョージー、ヒーローは元長女の婚約者wメインとなります。


ヒロインは社交界デビューしたものの、そのふくよかな体型に「スコットランドのソーセージ」というひどいあだ名を付けられて評判は散々だった。ヒーローは少女時代から知るヒロインがあだ名と評判ですっかり落ち込んでいるのを見て、酒に酔った勢いでヒロインに男性をとりこにする歩き方を教え、さらにコルセット取り外してしまう。ヒロインはそれを契機に、コルセットに無理やり体を押し込むのをやめ、自分に合ったドレスを着るようになった。
ヒーローは長年の放蕩生活に終止符を打つべくフランスからの亡命貴族である美しいシルビーと婚約したばかりだった。ヒーローは今までの情事の相手とはまったく違うシルビーを愛していると思っているが、二人の間にはそこはかとなく溝があった。


うーん歳の差が気なるのです。ヒロインは17,8歳、ヒーローは35歳。若くて勢いがあって情熱的なヒロインに、疲れた中年ヒーローがおたおたしているかんじ・・・。
ヒーローがなんというか妙におっさん臭いんですよね。ヒロインに対しても保護者意識があるし。ヒロインの方があらゆる意味で若いだけに、余計にそんな気がする。
既にずっと登場していた二人ですが、別に特に親しくはなかったですよね??ヒーローが特にヒロインを気に掛けていたわけでもないのに、なぜか今回は保護者意識が強くて驚きです。今まではおしゃれぐらいにしか興味なさそうだったのに、今回はおしゃれに関してはまるで気にしていなかったですね。酔った勢いとはいえ女物のドレスを着てモンローウォークまで披露してくれちゃうしw
でもこの酔った状態というのが、少々胡散臭い。放蕩者たるヒーローがこの程度で酔っ払うかー??それに多少酔っていたとはいえコルセットを脱がせたり、ヒロインのファーストキスを奪ったり、その行動には疑問が残ります。ヒーローだからOKって事なんでしょうが、親戚の女の子にセクハラしているおっさんと大差ない気がするのです・・・。
結局ヒーローが何で放蕩生活を送ってきたのか、今ひとつわかりかねました。どうやら母親がポイントらしいんですけど、この母親は現在修道院にいる事以外はわかりません。今までの話に何か記述がありましたっけ??ヒーローが放蕩生活を送りつつ、惹かれたのは潔癖なタイプっていうことはマザコンなのかー??という気もするんですけど。無意識に自分の放蕩を嫌悪しているから、情事の相手とは正反対のタイプに惹かれたんでしょうがそれでは結局根本的な解決にならないってことですかね。散々人妻と遊んできたくせに、身持ちの悪い女とは結婚したくないなんてあまりにも身勝手で笑ってしまいます。
一方ヒロインはまさしく悩める十代です。体重に一喜一憂する女の子なんて現代にもたくさんいますね。なまじ姉たちが美人揃いなだけにコンプレックスもひとしおでしょう。でもさー、胸とお尻が大きいなんて悩む必要ないよなー。よく男性はぽっちゃりした女性が好きって言いますが、あれは胸とお尻に限っての話で腹の出ている女性ではないわけです。現実ぽっちゃりして胸と尻が大きかったら、当然おなかも出てるんですけどね!!しかしロマンスはファンタジーなので、ヒロインにはヒーロー曰く魅惑的なくびれがあるそうです。ええのう。ヒーローに自信を付けられてからのヒロインはすっかり積極的になっています。もともと物怖じするタイプじゃなかったですからね。
ヒーローとシルビーはある意味似た物同士かも。二人とも何が本当に必要なのかわかっていなかったんですね。お互いを自分に都合のよい存在だと思ったけれど、実際にはもっと必要なものがあったということでしょうか。シルビーはフランス貴族的に見てもヘンな人だと思いますw
当初は保護者気分だったヒーローがヒロインに振り回されてメロメロになっていくのは良かったですね。ヒロインも自信をつけて積極的になっていったし。特に二人が馬の繁殖について激論を交わすシーンが好き。やたらと思わせぶりな恋愛遊戯めいたやり取りよりも、こういうシーンがもっとたくさんあったらいいのに。馬について語りながら惹かれあっていくほうがよっぽど自然じゃないかな。
姉妹のお目付け役だったグリセルダにもロマンスが訪れますが、これがひどい。色ボケしているグリセルダにも失望しましたが、相手があまりにもしょうもない男でげんなり。問題の男ダーリントンはヒロインにひどいあだ名をつけて笑い者にした当人であり、作中登場するヒーローの情事を語る本の執筆者でもあります。グリセルダは当初、こいつを懲らしめるために近付いたのにあっという間に取り込まれちゃってます。口先では申し訳ないことをしたなどと言ってますが、そもそもグリセルダに謝ってすむ問題じゃないし、しかもこいつがこういうことをしているのは初めてでもありません。あまりにも簡単に流してしまうグリセルダの感覚にもついていけません。二人揃って消えてくれたら良かったのに、エピローグにまでいるし・・・。ついでに各章についてるヘルゲートの独白本の文章はまったく必要ないと思います。必要なところだけ作中に入れておけばいいのに。
主人公二人のロマンスは微笑ましく楽しかったですが、もう一組はいらなかったです。巻頭で結婚式直前になってもイモジェンが自分と結婚してくれるかどうか心配しているレイフは本当にかわいかったですwその後は新婚旅行でまったくでてこなかったのが残念です。
01:55 | エロイザ・ジェームズ | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

無垢な令嬢と危険な契約  サリ・ロビンス

  無垢な令嬢と危険な契約  サリ・ロビンス  オーロラブックス


オーロラからヒストリカルの新人さん。当然、シリーズ物です。


ヒロインは未婚の貴族の令嬢だが、ボーモント侯爵の愛人として社交界でその名を知られていた。ヒロインの母親は恋人の子供を身ごもりながらケーンと結婚した。ケーンはヒロイン母の持参金目当てで、結婚するとヒロイン母と生まれたヒロインを虐待し続けた。ケーンから逃げられず母親が病死した後、ヒロインは漸く祖父母の元へ逃げたが、その祖父母も亡くなった。ケーンは祖父から遺産を遺されたヒロインを無理やり結婚させようとしたが、ヒロインは正式に遺産を相続するまで幼馴染であるボーモント侯爵・ディロンに庇護してもらうことになった。
ヒロインはとあるパーティでボウ・ストリートの警吏であるヒーローに出会う。以来彼のことが忘れられずにいた。ヒロインの受け取る遺産を我が物にしようと業を煮やしたがケーンがディロンを罠にかけ、ディロンは殺人容疑で投獄された。ディロンの無実を信じるヒロインは、警吏を辞め調査事務所を始めていたヒーローに事件の調査を依頼する。


タイトルから丸わかりのようにwヒロインとディロンは愛人関係にはありません。なんちゃって愛人ですね。理由はありがちなもので、ディロンは純粋に友情からヒロインの保護をしています。ちなみにディロンは独身なのでいわゆる愛人関係というより、なぜいつまでも結婚しなのいのか不審に思われているカップルというあたりの状況なのではないかと。ある意味普通の愛人以上に社交界のルールを無視しているからかえって評判が悪いのかな。
ヒロインは貴族、ヒーローは孤児院出身という身分差カップルです。ちなみにこのヒーローのいた孤児院の院長ダンがシリーズ全体のキーパソンとなっていますが、既にこの作品では故人です。ヒーローは孤児という境遇でしたが、人格者のダンにまっとうな人間に育てられました。
ヒーローは当初、ヒロインの依頼を撥ね付けます。そこでヒロインはは親代わりの元女優ファニーと組んでひと芝居打ってヒーローを強引に巻き込もうとします。正直言ってヒロインのこのやり方に嫌悪感を感じました。薬入りの酒を飲ませて自由を奪った上に色仕掛けですよ??よくヒーローは許せたね。もし立場逆だったら絶対ヒーローに非難轟々ですよね?!ヒロインは途中躊躇して見せますが、この期に及んで何を言ってんだかとしか思えません。後でヒロインはディロンを助けるためなら相手が貴族だって同じ事をしていたって言うけど、すごーく嘘臭い。まず相手が自分の夢のお相手であるヒーローで、なおかつ彼が庶民だからこそあんな犯罪行為ができたわけでしょ。自己正当化は見苦しい。でもヒーローはこんなヒロインを友人を助けるためなら困難をいとわない勇敢な女性と思っちゃうんですよね。恋は盲目です。
ファニーの存在も微妙です。元有名女優で、ケーンの元から逃げ出してきたヒロインに社交界のいろはを教えた人物なんですけど、彼女自身が生まれながらのレディというわけではないせいか、元教育係で母親代わりとしてはどうなのよという言動が多いです。ヒーローを騙すことを考えたのもファニーだし。ファニー自身はそういう奔放な生き方で良かったかもしれないけど、立場も性格も違うヒロインに同じような生き方を求めるのは無理があるんですよね。でもファニーもヒロインもそれに気づかずに突っ走ってしまってる感じ。
ヒーローはいい人でしたね。身分の高い人々なんかよりよほど高潔かつ寛容な人でした。ちゃんと仕事もしてるし優秀です。でも王妃様との仕事関係はあまりいらなくないかー??むしろもっと地道にがんばっているところをアピールしてほしかったです。
最後のほうでヒロインの実父問題がでてきます。ヒーローの心意気は素晴らしいのですが、あまりにも簡単にうまくいきすぎではないかと。いくら知らなかったとはいえそんな簡単にわだかまりが解けるか??だいたいヒロイン両親が持参金の話が出るほど正式な婚約していたのなら、なんでももっとちゃんと対応しなかったのか不思議でしょうがないです。単なる恋人同士ではない、貴族の婚約には結婚したも同然の縛りがあるんじゃないの??ヒロイン祖父母はなぜ手をこまねいていたのでしょうか。その辺の設定の詰めが甘いなー。
ついでに親子が和解したとしても、それは公表できないと思うのですが。もしヒロインがケーンの娘でないとしたら私生児ということになってしまいます。エピローグで簡単に祖父母なんて書いてありますが、そこんところどうなんですか。ヒロインたちの生まれた子供が男爵というのも不思議です。どこから継げるのその爵位は??ヒロイン祖父が男爵だったはずですけど、それって孫娘の息子が継げるものなんでしょうか??イギリスの爵位って原則男系で継いでいくのだと思ってました。だってそのために実家を追い出されるヒロインの話がよくありますよね??
レディ・リセもいい人のように描かれていたけれど、夫の過去の女を密かに探りたくてヒロインに近付いていたわけでしょう??ヒロインの周囲って、悪い人じゃないけど、いい人とも言い切れない人が多いです。
そして長男は同性愛者で、次男は犯罪者、グレイストン公爵家の未来は暗いですね〜。
前半のヒロインにはドン引きでしたが、それ以降はまあ持ち直しました。やっぱりヒーローのおかげですね。ヒロインに敬語で話しかけるヒーローっていいわー。孤児ヒーローにありがちな実は貴族の落胤という安直な設定がなかったのも良かったです。あれがあると急に白けます。身分差に関しては結局まるで解決していないのに、いつの間にか二人ともぜんぜん気にしてません。問題は愛と結婚に臆病になっていることだけになってる・・・。まあ、社交界を気にしなければいいってことですかね。
01:45 | サリ・ロビンス | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

明日を追いかけて  リサ・マリー・ライス

  明日を追いかけて  リサ・マリー・ライス  扶桑社ロマンス


リサ・マリー・ライスが別名義で発表した作品だそうです。そのためライス名義の作品より幾分HOT度が低いようです。あとがきによればいまのところ続編は出ていないけれど、確かにスピンオフのにおいがぷんぷんしますw


ヒロインは富裕な名家に生まれ、両親に愛され何不自由なく育った令嬢。5年前に母親が事故で亡くなり、その父親が病の床につき今に至る。ヒロインは大学で美術を学び、今も絵を描いている。ヒロインも父親も自分たちが持つ会社の状況にそれほど興味を持っていなかったが、現在会社のCEOを勤めるヘインは野心と欲に取り付かれ、ヒロイン一家の財産を狙っていた。当初はヒロインとの結婚を画策していたが、ヒロインにまったく相手にされなかったためヒロイン父娘を殺すことを考えた。しかしヒロイン父を殺害する際にヒロインが居合わせたため計画を変更し、ヒロインに父親殺しの罪を着せた。ヒロインは目の前で父親を殺された上、自身も銃で撃たれたまま逃走することに。警察はヘインの言い分を鵜呑みにしてヒロインを容疑者として追い始めた。
どうにか国境を越えメキシコの小さな町にたどり着いてヒロインは部屋を仮とりあえず落ち着くことにした。ヒロインはそこでいくつもの傷の残るやせ衰えた体を必死に鍛えるヒーローと出会う。ヒーローは元海軍の特殊部隊に所属していたが、戦地で重傷を負い退役した。瀕死の重症から復活を果たそうとするヒーロー姿にヒロインは自分自身の境遇を重ね合わせて共感を抱く。ヒーローも自分を見守るようにしているヒロインに惹かれていく。


確かに、HOTの割合が少ないかもw今までのヒーローだったらヒロインに出会ったその日にベッドインが常識でしたが、このヒーローはずいぶん我慢していました。今まで出最長記録だろうな〜。でもこの記録が破られることはなさそうw
話としてはいつものパターンです。何者かに追われる可憐で清楚なヒロインとそんな彼女にメロメロで鼻息も荒く護衛するヒーロー。
今回のヒーローもあれこれ仕切りたがり屋でしたね。ヒロインは最後のほうまで自分の事情を明かさないのですが、ヒーローはそんなことお構いなしにヒロイン保護計画を勝手に立てています。ヒロインのような悲惨な状況でヒーローのような人に出会ったらまさに地獄に仏でしょう。でも、その押し付けがましさがちょっと鼻につく・・・。勝手に一緒に住むこと決めたりしるし・・・。あと気になったのは、おぼれて死に掛けた相手と一晩経ったとはいえすぐにヤろうとするのはどうよ??精神的にも肉体的にもまだ回復してないそういう状況を利用しちゃいかんでしょ。結局ヒロインが拒否して事には至りませんが、なんかちょっともやもやが残る・・・。全体的にはライス名義の暴走する性欲の塊ヒーローに比べれば、おとなしめでまともな人でしたね。逆に普通すぎてインパクトがないとも言えるかも。
ヒロインはちょっと出来すぎかなー。美人で清楚なお嬢様というのはお約束なんですが、性格もいい人過ぎる気が・・・。箱入り娘でありながら見事な逃亡劇を見せてくれたヒロインなんですし、もう少し何か個性を出してくれてもよかったなー。絵画の才能はわりとありがちな設定ですから。
犯人はもちろん捕まるのですが、ヘインに丸め込まれた警察のその後の処分などが知りたいです。ていうか、作品内でも言っていますが、無能すぎますね警察が。
間抜けな犯人を含めロマンティックサスペンスを王道で描いた作品。やはりライス作品は安心して楽しめるっていうのが良いですね。
00:57 | リサ・マリー・ライス | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

過ちのキスは謎の香り  エリザベス・ボイル

  過ちのキスは謎の香り  エリザベス・ボイル  オーロラブックス


『理想の妻のたくらみ』のスピンオフになります。でも前作の二人はまったく出てきません。ま、9年も経ってますからね。


豪商の娘だったヒロインは9年前親の命令で伯爵と意に染まない婚約をしていた。あるとき劇場で放蕩物と評判の公爵家の三男であるヒーローに彼の愛人に間違われてキスされた。人に見られヒロインの評判は傷つけられ婚約は破談となった。両親は怒ってヒロインを田舎の家に預けてそれっきりとなった。預けられた家の家族が亡くなると、さらに遠方へ行けといわれたがヒロインはかつての恩師を頼って名前を変えて寄宿生女学校の教師となった。それから9年の月日が経ち、ヒロインに多額の遺産が入り、退職することとなったその直前、退学処分になった姪を迎えに来たヒーローと再会した。ヒロインはすぐに彼に気づいてが、ヒーローのはまるで気づかないようだった。
その後ヒロインは3人の教え子と共に旅行に出た先でヒーローが相続したという屋敷に滞在することになった。


設定は面白いのに、なんだか中途半端でした。・・・あんまり面白くなかった。
ヒロインは前作ではおびえた子羊という印象でしたが、今回は疲れたオールドミスという感じでしょうか。流されやすいのは相変わらずですね。9年前のキスとヒーローにこだわっていますが、それって単に他に比較対象がなかったからではと思ってしまいます。良くも悪くもあの時がいままでの人生のハイライトだったんでしょうね。でも、酔っ払いに別の女と間違えられてキスされてそれに応えちゃうヒロインて何なんでしょう。普通なら酒臭いし気持ち悪いだけだろー。3人の小娘ども、もとい生徒たちに嘗められまくりで教師としてとても頼りないです。
ヒーローは前作ではしょうもない男でした。今回した姿を見せてくれるのかと期待しましたが、それほどでもなかったです。ヒーローがヒロインに気づかなかったのは、9年前責任を取るべくヒロインに結婚を申し込みに行ったらヒロイン父に娘は死んだと言われたからです。ヒロインの死に責任を感じたヒーローは放蕩生活を止めひそかに諜報員として働くようになります。しかしなあ、このヒーローちっとも有能そうに見えないのよ、これが。ヒストリカルのヒーローで実は諜報員という設定は良くありますが、本当に有能に見えたヒーローは今のところいません。たいてい海沿いでスパイを見つけるという程度でお茶を濁しています。ヒロインはヒーローが国家のために働いていると知っただけでもうかつての放蕩者とはまるで違う高潔な人だと思い込みますが、それほどでもないような・・・。
ヒロインは自分が死んだことになっていたことを知らず、そのせいでヒーローの人生がすっかり変わったことに責任を感じていますが、別にヒロインのせいじゃないよねー??はっきりってヒーローが問題の根源にあるわけです。ヒロインは生きてますし結果としては嫌な婚約者から逃げられたかもしれないですけど、ヒーローと両親によって社会的に抹殺されたわけです。だいたい求婚したっていったって継ぐべき財産もない放蕩者の三男坊なんてそれほどありがたい相手でもないのに、ヒーローは断られるなんて考えてもいなかったようです。
気になるのは死んだはずのヒロインが簡単に遺産相続とかできたんですかね。親戚とかで揉めそうじゃないですか。その辺は軽〜く省略されてますが。
なんか二人が9年前のキスに思いを馳せれば馳せるほど、気持ちが引いていきました。二人ともやたらとあのキスを美化していますが、あの状況はそんな美しいものじゃないかろうよ。
何より嫌なのが、おせっかいな小娘3人。きちんと仕切れないで流されるヒロインも嫌ですが、この傲慢な3人にはうんざり。そもそもなんでヒロインがスキャンダルありで金はないヒーローとにふさわしいの??ヒロインのことすごく軽く見てるよなー。最終的に3人が叱られるでもなく、まるでしたやったりで終わってしまったのもすごくいらいらする。
船長のダッシュはどうやらピピンの相手役として登場しそうですが、今回の言動じゃ悪役じゃないですか??ヒーローの友人が死んだのはこいつに責任があるようにしか思えないし・・・。
ノリスは結局何がしたかったの??最後の逮捕も意味不明のおふざけにしか思えないし、終盤になって突然敵のフランス人を出したりしてごちゃごちゃしすぎてなんだかついていけなかった・・・。
次回作では今回私を最もうんざりさせたフェリシアがヒロインとか・・・。彼女の根拠なく高い鼻がばっきり折れる話しなら読んでもいいかな〜。
02:02 | エリザベス・ボイル | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

さらわれた花婿  カレン・ホーキンス

  さらわれた花婿  カレン・ホーキンス


カレン・ホーキンスの新シリーズ。


スコットランドのマクリンーン家とキンケイド家は長らく対立していたが、つい最近マクリーン家の息子がキンケイド家の息子の殺されるという事件あり、残されたマクリーン家の息子たちは兄弟の復讐に逸っていた。マクリーン家の唯一の娘であるヒロインはそんな兄たちを止めるべく、キンケイドの追放された息子と結婚しようとする。二人はかつて結婚を誓い合った恋人同士だったが、駆け落ちを約束したまま別れてしまった。ヒロインは道端で行き倒れ同然のヒーローを拾い上げ、強引に結婚してしまった。


うーん、いまいち。前2作もあまりぴんと来なかったことを考えると、この作者とは合わないのかなー。
ありきたりなヒストリカルから脱すべく、いろいろ工夫をしているのはわかるのですが、その肝心な部分が面白いと思えないのです。翻訳の方はユーモアのセンスがあるっていうけれど・・・。
ヒロイン一族には呪いがかけられていて、感情が高ぶると雨や嵐を呼んでしまうという設定なんです。作中嫉妬したヒロインが馬車の上に小さな雨雲を呼んでしまったりしますが・・・面白いかー??
そもそも以前ひどい別れ方をした男と無理やり結婚しちゃおうとするヒロインがについていけません。ヒーローはキンケイド家の人間ですが、ヒロインに出会う以前に勘当されて追い出されているのにいまさら家同士の争いごとに駆り出されるなんていくらなんでも可哀想でしょう。ヒロインは自分の家族のことしか考えていないよね。もしこれが逆の立場だと、兄弟のためって言うのは言い訳で本当はヒロインと結婚したから状況を利用したんだっていうオチがつきそうですが、ヒロインは別にそんなことを考えていたわけではないようでした。無理やり結婚したくせに、ヒーローにいい夫になるよう求めるのもちょっとあつかましいでしょ。
じゃあヒーローが一方的に被害者かってそうでもないのです。かつて駆け落ちを約束した際、ヒロインが来なかったことで裏切られたみたいに思っていますが、ヒロインがヒーローと結婚しなかったのはヒーローに愛人がいると兄たちから言われたためです。普通ならそれは兄たちの嘘か誤解ですが、このヒーロー本当に愛人がいたようです。しかもヒロインにそれを問われるとそんなの良くあることだろうと嘯いています。もうこれだけでお前はヒーロー失格じゃ!!
結局二人が結婚する必要があったのかといえば、それほどでもという気がします。ヒーローと結婚してやると脅すくらいでも良かったんじゃない??問題のヒーロー実家はほとんど出番がなかったしね。
兄たちは妹であるヒロインに過保護で鬱陶しいタイプと苦手な系統でした。
01:22 | カレン・ホーキンス | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑