2008.09.05
不機嫌な子爵のみる夢は ジュリア・クイン
不機嫌な子爵のみる夢は ジュリア・クイン ラズベリーブックス
子沢山なブリジャートン子爵一家の第3弾。でも本当はシリーズ2作目w長男アンソニーがヒーローとして登板します。
ヒロインは上流階級に属するがそれほど裕福ではない家の娘でもうすぐ21歳になる。経済的な理由から今年17歳になる異母妹と一緒に社交界デヴューした。実母は幼い頃に亡くなり、実父も既に他界している。継母とは血のつながりはないものの妹を含めて3人家族で仲良くしている。その妹はまれにみる美貌の持ち主で、早くもシーズン随一の美女と言われている。ヒロインは自分の平凡な容姿を半ば自嘲しつつ、妹が良い結婚相手見巡り会えるよう見守りながらシーズンを過ごしていた。
ブリジャートン子爵のヒーローは、そろそろ結婚相手を探そうとしていた。それなりに美しく、聡明でなおかつ恋に落ちずにすむ相手。ヒーローは父親と叔父が夭折したことで自分もまた長生きできないと思い込んでいた。しかし当主の義務を果たすべく結婚して跡取りをもうけるつもりで花嫁探しを開始し、ヒロインの美しい妹に白羽の矢を立てた。しかし放蕩者と名高いヒーローが妹に近寄ることをヒロインは快く思わず、二人は会えばいがみ合うことになった。
うーん、前作で既に私評価の低いw長男の登場でしたが、結局評価は上がりませんでしたね。ヒーローの思い込みにヒロインが巻き込まれて振り回されるという感じの話でした。
ヒロインも大概思い込みの激しい人ではあります。やはりいくらうまくいっていても生さぬ仲というのが影響しているんですかね、こうあらねばならないという考えで自分を縛っているように見えます。妹思いなのはけっこうですが、妹って実はそんなにか弱いタイプではないですから。ヒーローに対する先入観に関しては、ま、ヒーローの自業自得ってことで。別に事実無根じゃないですから。前半はヒーローに対してけっこう頑張って対抗してるんですけど、後半はなんか急に恋する乙女になっちゃって失速気味。最後まで頑張ってください。
ヒーローは、あまり好きなタイプではないですね。自分こそ妹の結婚の際には馬鹿丸出しだったくせに、ヒロインが妹を守ろうとしているのを馬鹿にしているのが許せん。女所帯じゃいろいろ気を張ることもあるだろうし、ヒロインがある程度過保護でもそれほどおかしくはないでしょう。
大体ヒーローの花嫁探しは自分の都合だけしか考えてないんですよね。相手の女性にだって感情があるんですけど。自分に都合のいい花嫁を探すのなら、そういう条件を受け入れてくれる相手を探すべきじゃないの??社交界デヴューしたばかりのうら若いお嬢さんを丸め込もうとしていたわけだよね。自分の妹たちがそんな風に結婚したらとか考えないのかよ。
その理由も、正直ばかばかしい・・・。短命な一族というのならともかく、父親と叔父だけじゃサンプル少なすぎ。なんかヒーロー無理に自分に思い込ませてるみたいだし。ヒロインが雷を怖がる理由のほうがよっぽどましというか、理解できます。
結婚の前にわざわざこの結婚に愛はないなんて宣言するのも卑怯でしょ。結婚の前に言っておいたほうがいい、とか自分勝手に話を進めていますが、そもそも結婚は避けられない状況でいまさらそんなこと言われてヒロインが否と言えるとでも??相手に対する想像力とか、配慮がいまひとつ足りないんですよねこのヒーロー。大体愛情なんてそうしようと思ってどうにかなるものじゃないでしょ。でもロマンスのヒーローって愛の有無に異常にこだわって、なおかつコントロールできると言い張るんですよね。
ヒロインもそんな失礼なこといわれてるのに、ちょっと誘惑されるとすーぐ陥落。もっと根性見せてください。
せめて最後にヒロインが爆発してヒーローがもう反省とかいう展開なら良かったのに。最後はなんかなし崩しだ・・・。
ヒーローメロメロ度70
以下ゴシップレディについて
子沢山なブリジャートン子爵一家の第3弾。でも本当はシリーズ2作目w長男アンソニーがヒーローとして登板します。
ヒロインは上流階級に属するがそれほど裕福ではない家の娘でもうすぐ21歳になる。経済的な理由から今年17歳になる異母妹と一緒に社交界デヴューした。実母は幼い頃に亡くなり、実父も既に他界している。継母とは血のつながりはないものの妹を含めて3人家族で仲良くしている。その妹はまれにみる美貌の持ち主で、早くもシーズン随一の美女と言われている。ヒロインは自分の平凡な容姿を半ば自嘲しつつ、妹が良い結婚相手見巡り会えるよう見守りながらシーズンを過ごしていた。
ブリジャートン子爵のヒーローは、そろそろ結婚相手を探そうとしていた。それなりに美しく、聡明でなおかつ恋に落ちずにすむ相手。ヒーローは父親と叔父が夭折したことで自分もまた長生きできないと思い込んでいた。しかし当主の義務を果たすべく結婚して跡取りをもうけるつもりで花嫁探しを開始し、ヒロインの美しい妹に白羽の矢を立てた。しかし放蕩者と名高いヒーローが妹に近寄ることをヒロインは快く思わず、二人は会えばいがみ合うことになった。
うーん、前作で既に私評価の低いw長男の登場でしたが、結局評価は上がりませんでしたね。ヒーローの思い込みにヒロインが巻き込まれて振り回されるという感じの話でした。
ヒロインも大概思い込みの激しい人ではあります。やはりいくらうまくいっていても生さぬ仲というのが影響しているんですかね、こうあらねばならないという考えで自分を縛っているように見えます。妹思いなのはけっこうですが、妹って実はそんなにか弱いタイプではないですから。ヒーローに対する先入観に関しては、ま、ヒーローの自業自得ってことで。別に事実無根じゃないですから。前半はヒーローに対してけっこう頑張って対抗してるんですけど、後半はなんか急に恋する乙女になっちゃって失速気味。最後まで頑張ってください。
ヒーローは、あまり好きなタイプではないですね。自分こそ妹の結婚の際には馬鹿丸出しだったくせに、ヒロインが妹を守ろうとしているのを馬鹿にしているのが許せん。女所帯じゃいろいろ気を張ることもあるだろうし、ヒロインがある程度過保護でもそれほどおかしくはないでしょう。
大体ヒーローの花嫁探しは自分の都合だけしか考えてないんですよね。相手の女性にだって感情があるんですけど。自分に都合のいい花嫁を探すのなら、そういう条件を受け入れてくれる相手を探すべきじゃないの??社交界デヴューしたばかりのうら若いお嬢さんを丸め込もうとしていたわけだよね。自分の妹たちがそんな風に結婚したらとか考えないのかよ。
その理由も、正直ばかばかしい・・・。短命な一族というのならともかく、父親と叔父だけじゃサンプル少なすぎ。なんかヒーロー無理に自分に思い込ませてるみたいだし。ヒロインが雷を怖がる理由のほうがよっぽどましというか、理解できます。
結婚の前にわざわざこの結婚に愛はないなんて宣言するのも卑怯でしょ。結婚の前に言っておいたほうがいい、とか自分勝手に話を進めていますが、そもそも結婚は避けられない状況でいまさらそんなこと言われてヒロインが否と言えるとでも??相手に対する想像力とか、配慮がいまひとつ足りないんですよねこのヒーロー。大体愛情なんてそうしようと思ってどうにかなるものじゃないでしょ。でもロマンスのヒーローって愛の有無に異常にこだわって、なおかつコントロールできると言い張るんですよね。
ヒロインもそんな失礼なこといわれてるのに、ちょっと誘惑されるとすーぐ陥落。もっと根性見せてください。
せめて最後にヒロインが爆発してヒーローがもう反省とかいう展開なら良かったのに。最後はなんかなし崩しだ・・・。
ヒーローメロメロ度70
以下ゴシップレディについて
2008.09.04
闇を駆けぬけて リサ・マリー・ライス
闇を駆け抜けて リサ・マリー・ライス 扶桑社
元軍人のマッチョなメロメロヒーターたちで人気のリサ・マリー・ライスです。この作品は特にシリーズというわけではないようです。でも内容的には先行のシリーズとよく似ています。この作家は可愛い野獣と美女路線なんでしょうね。
ヒロインは偶然目撃したマフィアの殺人事件の重要証人となったため、証人保護プログラムを受け、それまでの生活の一切を捨て名前も経歴も偽装してアイダホの小さな町で小学校の教師として働いている。マフィアが今も自分を追っているという恐怖に加え、ボストンで編集者として活躍していた以前の暮らしとあまりにもかけ離れた生活にヒロインは希望を失いかけていた。受け持っている生徒の一人ラファエルが最近様子がおかしい。親宛にあってお話したいというメッセージを送っていたが反応がない。ある日の放課後、いかめしい顔した男が学校に現れた、一瞬自分を追ってきたマフィアだと思ったヒロインはかぼちゃをぶつけてしまうが、その男性・ヒーローはラファエルの父親の親友で、妻に逃げられて荒れている親友に代わってヒロインに会いに来たのだった。
もちろんヒーローはヒロインに一目惚れですよ。あと何年かしたらゴーストタウンになってしまうのではないかというよな辺鄙な町には不似合いな洗練された美女。ヒロインは一応変装してダサい格好をしているのですが、ヒーローの目からは隠せないのさw
今までの作品の中では一番ユーモアが効いているような気がして、面白かったですね。この作家の描くマッチョなヒーローは行動パターンはほぼ一緒ですが、性格は一応少しづつ違うんですよねw今回のヒーローは元SEAL、今代々続く牧場を継いでいます。若いころは特に考えもせずにその場にいた女性を引っ掛けていたようですが、その後結婚・離婚。元妻は見栄っ張りのわがまま女というお約束。失敗に終わった結婚生活に疲れヒロインに出会ったときにはどんな風に女性を口説くのか忘れ、自分の魅力にも懐疑的です。身も心もマッチョで強そうなヒーローがことヒロインに対しては驚くほど自信がない、この辺が読者の乙女心をつくところですねw出会ったばかりのころの二人のかみ合ってるようなないような、ちょっと初々しい感じの会話がすごく好きです。
ヒロインは普通だったらめげてしまうような状況でも前向きで、町の人とも積極的に関わって言ったりしてとても出来たヒロインでした。田舎町って苦手な設定なんですが、今回の町の人は本当にちょっと出来すぎなくらいいい人ぞろいで良かったです。
ヒロインが自宅にあるスプリングの壊れたソファーを「人喰い椅子」と呼んでるのに笑ってしまったw確かにああいう椅子って座ると飲み込まれそうなほどへこんだり、座る部分と背の部分の間に挟まれたりするんですよね。まさに人喰い椅子w
ラヴシーンはいつも通りwこんなに激しくしちゃ駄目だ!!もっとちゃんとしなくちゃと思いながらも全然出来ないヒーローの独擅場です。ヒーローは赤毛フェチで、ヒロインが赤毛の容姿でありながら茶色の髪をしている(変装の一環で染めた)ことをいぶかしく思っていたのですが、染めていない部分の赤毛をを見てノックアウトされていますw
終盤の展開(町中でヒロインを護衛)などはちょっと強引かなーとは思いましたけど、読ませる勢いがあるのでそれほど気にならなかったですね。ただエピローグがいきなり4年後とかって言うのちょっと残念。現在の時間軸で読ませてほしい。
ヒーローメロメロ度90
元軍人のマッチョなメロメロヒーターたちで人気のリサ・マリー・ライスです。この作品は特にシリーズというわけではないようです。でも内容的には先行のシリーズとよく似ています。この作家は可愛い野獣と美女路線なんでしょうね。
ヒロインは偶然目撃したマフィアの殺人事件の重要証人となったため、証人保護プログラムを受け、それまでの生活の一切を捨て名前も経歴も偽装してアイダホの小さな町で小学校の教師として働いている。マフィアが今も自分を追っているという恐怖に加え、ボストンで編集者として活躍していた以前の暮らしとあまりにもかけ離れた生活にヒロインは希望を失いかけていた。受け持っている生徒の一人ラファエルが最近様子がおかしい。親宛にあってお話したいというメッセージを送っていたが反応がない。ある日の放課後、いかめしい顔した男が学校に現れた、一瞬自分を追ってきたマフィアだと思ったヒロインはかぼちゃをぶつけてしまうが、その男性・ヒーローはラファエルの父親の親友で、妻に逃げられて荒れている親友に代わってヒロインに会いに来たのだった。
もちろんヒーローはヒロインに一目惚れですよ。あと何年かしたらゴーストタウンになってしまうのではないかというよな辺鄙な町には不似合いな洗練された美女。ヒロインは一応変装してダサい格好をしているのですが、ヒーローの目からは隠せないのさw
今までの作品の中では一番ユーモアが効いているような気がして、面白かったですね。この作家の描くマッチョなヒーローは行動パターンはほぼ一緒ですが、性格は一応少しづつ違うんですよねw今回のヒーローは元SEAL、今代々続く牧場を継いでいます。若いころは特に考えもせずにその場にいた女性を引っ掛けていたようですが、その後結婚・離婚。元妻は見栄っ張りのわがまま女というお約束。失敗に終わった結婚生活に疲れヒロインに出会ったときにはどんな風に女性を口説くのか忘れ、自分の魅力にも懐疑的です。身も心もマッチョで強そうなヒーローがことヒロインに対しては驚くほど自信がない、この辺が読者の乙女心をつくところですねw出会ったばかりのころの二人のかみ合ってるようなないような、ちょっと初々しい感じの会話がすごく好きです。
ヒロインは普通だったらめげてしまうような状況でも前向きで、町の人とも積極的に関わって言ったりしてとても出来たヒロインでした。田舎町って苦手な設定なんですが、今回の町の人は本当にちょっと出来すぎなくらいいい人ぞろいで良かったです。
ヒロインが自宅にあるスプリングの壊れたソファーを「人喰い椅子」と呼んでるのに笑ってしまったw確かにああいう椅子って座ると飲み込まれそうなほどへこんだり、座る部分と背の部分の間に挟まれたりするんですよね。まさに人喰い椅子w
ラヴシーンはいつも通りwこんなに激しくしちゃ駄目だ!!もっとちゃんとしなくちゃと思いながらも全然出来ないヒーローの独擅場です。ヒーローは赤毛フェチで、ヒロインが赤毛の容姿でありながら茶色の髪をしている(変装の一環で染めた)ことをいぶかしく思っていたのですが、染めていない部分の赤毛をを見てノックアウトされていますw
終盤の展開(町中でヒロインを護衛)などはちょっと強引かなーとは思いましたけど、読ませる勢いがあるのでそれほど気にならなかったですね。ただエピローグがいきなり4年後とかって言うのちょっと残念。現在の時間軸で読ませてほしい。
ヒーローメロメロ度90
2008.09.03
情熱の烙印 ナリーニ・シン
情熱の烙印(D−1216) ナリーニ・シン
やっぱりもうプロフィールニに福岡在住って書いてないからどこか他の国に行かれたのでしょうか。残念、日本が舞台の本とか書いてほしかったなー。いやこれから出るかもw実際来日経験があると思われる作家は作中に日本行きの場面があったりしますよね。なんちゃって日本だったりもしますがwヘレン・ブルックスの作品に出てきた出張先日本はわりと普通でした。有名なのはジェシカ・スティールのお見合い話とか、バーバラ・ブレットンのその名も「箱根から銀河へ」・・・作品名だけでもう・・・。ダイアナ・パーマーもけっこう日本びいきでよく話の中に登場しますね。
ヒロインはニュージーランド出身の新進の画家。アメリカで絵の勉強をするため留学していた。帰国後ヒロインは婚約者であるヒーローとすぐに結婚することに。二人の結婚は取引によるもので、ヒロインの亡き父親の牧場が抵当に入っており維持することが出来ず、近くに住むヒーローがこれを買い取った。ヒロインは牧場を維持することを望み、ヒーローはヒロインに従順な妻と子供を望んだ。ヒロインは幼馴染の青年に思いを寄せていたが、彼は別の女性と結婚してしまった。取引を承諾したヒロインは結婚の前に留学したいとヒーローに頼んだのだった。
これまた私の嫌いなツボを刺激しまくりの作品でした。まともな登場人物は幼馴染の妻くらいですかね。
どうもこの手の契約結婚ものには納得いかないことが多いです。そもそも結婚の動機が薄弱で説得力に欠ける、これに尽きます。とっぴな行動にはそれ相応の動機が必要ですがそこがおざなりではやはり作品全体がなんだか締りが欠けることになります。
ヒロインは画家で別に牧場で働いているわけでもないのに何でわざわざ維持する必要が??亡くなった両親に頼まれたからってそもそも借金作ってそれを娘に教えなかったのは両親の落ち度。ヒロインが牧場を維持したいというは子供っぽい感傷に過ぎないんですよね。その気持ちも取ってつけたようなものだし・・・。
幼馴染が好きだたといっていますが、相手は身重の妻ほうってヒロインに言い寄る馬鹿男・・・。ヒロイン自身ヒーローにひどい態度を取られているくせに、セックスに流されまくりで同情する気がまるで起こりません。
ヒーローは父親の妻への異常な独占欲により悲劇が起こり、家族を全て失います。当然愛情には否定的。しかしこのヒーローも下らん男だなー。そもそもなんでヒロインと結婚する必要が??それほど跡取りに固執してるわけでもなさそうだし、いざヒロインが妊娠したらビビリまくりだし・・・。
なんか読んでいてロマンスのかけらも感じられません。盛ってる二人のセックスの言い訳に使われてるだけでは??これほどはずれのは久々ですね。ナリーニ・シンはデヴューしたころはいい感じだったんですが、最近はちょっと勢いがなくなってるのかなー。
やっぱりもうプロフィールニに福岡在住って書いてないからどこか他の国に行かれたのでしょうか。残念、日本が舞台の本とか書いてほしかったなー。いやこれから出るかもw実際来日経験があると思われる作家は作中に日本行きの場面があったりしますよね。なんちゃって日本だったりもしますがwヘレン・ブルックスの作品に出てきた出張先日本はわりと普通でした。有名なのはジェシカ・スティールのお見合い話とか、バーバラ・ブレットンのその名も「箱根から銀河へ」・・・作品名だけでもう・・・。ダイアナ・パーマーもけっこう日本びいきでよく話の中に登場しますね。
ヒロインはニュージーランド出身の新進の画家。アメリカで絵の勉強をするため留学していた。帰国後ヒロインは婚約者であるヒーローとすぐに結婚することに。二人の結婚は取引によるもので、ヒロインの亡き父親の牧場が抵当に入っており維持することが出来ず、近くに住むヒーローがこれを買い取った。ヒロインは牧場を維持することを望み、ヒーローはヒロインに従順な妻と子供を望んだ。ヒロインは幼馴染の青年に思いを寄せていたが、彼は別の女性と結婚してしまった。取引を承諾したヒロインは結婚の前に留学したいとヒーローに頼んだのだった。
これまた私の嫌いなツボを刺激しまくりの作品でした。まともな登場人物は幼馴染の妻くらいですかね。
どうもこの手の契約結婚ものには納得いかないことが多いです。そもそも結婚の動機が薄弱で説得力に欠ける、これに尽きます。とっぴな行動にはそれ相応の動機が必要ですがそこがおざなりではやはり作品全体がなんだか締りが欠けることになります。
ヒロインは画家で別に牧場で働いているわけでもないのに何でわざわざ維持する必要が??亡くなった両親に頼まれたからってそもそも借金作ってそれを娘に教えなかったのは両親の落ち度。ヒロインが牧場を維持したいというは子供っぽい感傷に過ぎないんですよね。その気持ちも取ってつけたようなものだし・・・。
幼馴染が好きだたといっていますが、相手は身重の妻ほうってヒロインに言い寄る馬鹿男・・・。ヒロイン自身ヒーローにひどい態度を取られているくせに、セックスに流されまくりで同情する気がまるで起こりません。
ヒーローは父親の妻への異常な独占欲により悲劇が起こり、家族を全て失います。当然愛情には否定的。しかしこのヒーローも下らん男だなー。そもそもなんでヒロインと結婚する必要が??それほど跡取りに固執してるわけでもなさそうだし、いざヒロインが妊娠したらビビリまくりだし・・・。
なんか読んでいてロマンスのかけらも感じられません。盛ってる二人のセックスの言い訳に使われてるだけでは??これほどはずれのは久々ですね。ナリーニ・シンはデヴューしたころはいい感じだったんですが、最近はちょっと勢いがなくなってるのかなー。
2008.09.01
囚われの美女 パトリシア・ウィルソン
囚われの美女(R−876) パトリシア・ウィルソン
普通の物語でいったら、ヒロインが囚われの美女なのは当然ですけど、ヒーローは助けに行く騎士ですよね??しかし、なぜかHQではヒーローがヒロインを拉致・脅迫・監禁・軟禁その他何でもござれ・・・。よく考えるとへんてこりんなことこの上ないジャンル、それがロマンス小説ですw奥が深いですね!!
ヒロインは創業者一族の一人としていくばくかの株を持っている会社で総支配人の秘書として働いていた。しかし会社は企業買収で有名なヒーローに株の過半数を押さえられて経営権を失った。乗り込んできたヒーローはひどく威圧的でヒロインに次々に仕事を言いつけた。そんな時ヒロインのもとへ弟から電話が来た。病弱だった弟は亡くなった両親にすっかり甘やかされて、仕事は長続きしない上、車を盗んで事故を起こして保護観察処分になっていた。その弟が再び車を盗んで事故を起こしたのだ。2度目ということもあり実刑を課されそうだったところに、ヒーローが現れヒロイン弟の身元引受人になると宣言した。お陰でヒロイン弟は刑務所行きをまぬかれたが、ヒーローはヒロインに弟ともどもヒーロー宅で暮らすように命じた。
今回は大人ヒロインに一目惚れタイプの作品でした。それにしても登場人物全員にいらいらする・・・。
まず問答無用で有罪のヒロイン弟、ヒロインに散々迷惑をかけ、後始末をさせておきながらそれを真摯に反省することもなく、姉が金持ちと結婚してラッキーっていい加減にせい!!この弟は今まできちんと怒られたこともなければ、自分から何かをしようと申し出たこともないそうな・・・。ヒロイン両親の罪は重いよ・・・。
そしてヒロインはそんな馬鹿な弟を甘やかし続け、尻拭いをし続けます。自分でもこのままではいけないとわかっていながらやめられない・・・いい加減にせい!!ていうか、弟が盗難車で事故ったことを「盗む気はなかったんだと思います」ってあんた相当馬鹿だよ・・・。ちょっと車に詳しいからといってレーサー気取りで盗難車で暴走する弟がどれほど危険な存在かわかってないの??人身事故を起こしてそんなつもりはなかったんですっ言うつもりなんですかね。
ヒーローの罪状は、セクハラおよび脅迫、あと名誉毀損も。ヒロインに自分の家で暮らさなかったら弟を裁判所に送り返すぞと脅しています。ヒロインは会社ではこき使われ(他の男とデートさせないためw)、ヒーロー宅では弟を心配しつつヒーローの言動のあれこれに怯えて心の休まる暇もありません。さらに会社でヒロインと同棲しているかのように発言してますますヒロインを追い詰めます。
いつも思うのですが、このヒーローに限らずこういう嫌われたいの??というような行動を取ってヒロイン迫るヒーローがHQには山のように登場しますが、普通に考えると頭のおかしい人の一言に尽きますよね。好きな人にそんなことしないだろー。なぜ彼らには普通に口説くという選択肢がないのでしょうか。
作者もやっぱりヒーローがおかしいことはさすがにわかっているらしく、ヒロインは作中、彼女に思いを寄せる同僚の至極まっとうな態度にほっとしていますwでも常識はずれなヒーローにイカレてしまったヒロインはそんな普通の男では満足できないのです。なるほどー、傲慢ヒーローってある種の中毒性があるのかもしれないですね、ヒロインにも読者にも。
そしてお約束の性悪ライバル女、今回は女優で、ヒーローとは長い付き合い?があるようです。ヒーローは自分からヒロインの前でこの女と親しいかのように振舞っておきながら、ヒロインがヒーローを信用しないと怒ってるし・・・。ヒロインを煽るために策略だったと後に告白していますが、そんなことする男すごい嫌だ・・・。ヒロインは気にならないのー??ていうか策略だらけですけどね、このヒーロー。
傲慢・強引なヒーローがあの手この手でヒロインを絡め取る作品がお好きな方にお勧めです。まさしくタイトル通りの作品かと。
ヒーローメロメロ度85
普通の物語でいったら、ヒロインが囚われの美女なのは当然ですけど、ヒーローは助けに行く騎士ですよね??しかし、なぜかHQではヒーローがヒロインを拉致・脅迫・監禁・軟禁その他何でもござれ・・・。よく考えるとへんてこりんなことこの上ないジャンル、それがロマンス小説ですw奥が深いですね!!
ヒロインは創業者一族の一人としていくばくかの株を持っている会社で総支配人の秘書として働いていた。しかし会社は企業買収で有名なヒーローに株の過半数を押さえられて経営権を失った。乗り込んできたヒーローはひどく威圧的でヒロインに次々に仕事を言いつけた。そんな時ヒロインのもとへ弟から電話が来た。病弱だった弟は亡くなった両親にすっかり甘やかされて、仕事は長続きしない上、車を盗んで事故を起こして保護観察処分になっていた。その弟が再び車を盗んで事故を起こしたのだ。2度目ということもあり実刑を課されそうだったところに、ヒーローが現れヒロイン弟の身元引受人になると宣言した。お陰でヒロイン弟は刑務所行きをまぬかれたが、ヒーローはヒロインに弟ともどもヒーロー宅で暮らすように命じた。
今回は大人ヒロインに一目惚れタイプの作品でした。それにしても登場人物全員にいらいらする・・・。
まず問答無用で有罪のヒロイン弟、ヒロインに散々迷惑をかけ、後始末をさせておきながらそれを真摯に反省することもなく、姉が金持ちと結婚してラッキーっていい加減にせい!!この弟は今まできちんと怒られたこともなければ、自分から何かをしようと申し出たこともないそうな・・・。ヒロイン両親の罪は重いよ・・・。
そしてヒロインはそんな馬鹿な弟を甘やかし続け、尻拭いをし続けます。自分でもこのままではいけないとわかっていながらやめられない・・・いい加減にせい!!ていうか、弟が盗難車で事故ったことを「盗む気はなかったんだと思います」ってあんた相当馬鹿だよ・・・。ちょっと車に詳しいからといってレーサー気取りで盗難車で暴走する弟がどれほど危険な存在かわかってないの??人身事故を起こしてそんなつもりはなかったんですっ言うつもりなんですかね。
ヒーローの罪状は、セクハラおよび脅迫、あと名誉毀損も。ヒロインに自分の家で暮らさなかったら弟を裁判所に送り返すぞと脅しています。ヒロインは会社ではこき使われ(他の男とデートさせないためw)、ヒーロー宅では弟を心配しつつヒーローの言動のあれこれに怯えて心の休まる暇もありません。さらに会社でヒロインと同棲しているかのように発言してますますヒロインを追い詰めます。
いつも思うのですが、このヒーローに限らずこういう嫌われたいの??というような行動を取ってヒロイン迫るヒーローがHQには山のように登場しますが、普通に考えると頭のおかしい人の一言に尽きますよね。好きな人にそんなことしないだろー。なぜ彼らには普通に口説くという選択肢がないのでしょうか。
作者もやっぱりヒーローがおかしいことはさすがにわかっているらしく、ヒロインは作中、彼女に思いを寄せる同僚の至極まっとうな態度にほっとしていますwでも常識はずれなヒーローにイカレてしまったヒロインはそんな普通の男では満足できないのです。なるほどー、傲慢ヒーローってある種の中毒性があるのかもしれないですね、ヒロインにも読者にも。
そしてお約束の性悪ライバル女、今回は女優で、ヒーローとは長い付き合い?があるようです。ヒーローは自分からヒロインの前でこの女と親しいかのように振舞っておきながら、ヒロインがヒーローを信用しないと怒ってるし・・・。ヒロインを煽るために策略だったと後に告白していますが、そんなことする男すごい嫌だ・・・。ヒロインは気にならないのー??ていうか策略だらけですけどね、このヒーロー。
傲慢・強引なヒーローがあの手この手でヒロインを絡め取る作品がお好きな方にお勧めです。まさしくタイトル通りの作品かと。
ヒーローメロメロ度85
2008.08.31
愛と赦しのはざまで シャロン・サラ
愛と赦しのはざまで シャロン・サラ MIRA
シャロン・サラ名義では随分久しぶりの登場のような気がします。ダイナ・マコール名義の作品が続いていたような。二つの名義にどのような違いがあるのかは、はっきりしませんが。
ヒロインはワシントンD・Cの地元テレビ局のリポーター。現在彼女は普段の事件や事故のニュースとは別に臨死体験とその体験者について取材を進めていた。その過程でシナー(罪びと)を名乗る男の情報を得る。その男は臨死体験で天国ではなく地獄を見たという。しかし目撃証言はあっても本人に会うことは出来なかった。同じころD・Cでホームレスの男たちが消えていった。そしてヒロインのもとへシナーと名乗る男から電話が掛かってくるようになる。
殺人課の刑事であるヒーローはとある少女殺人事件でキスを交わしてしまったヒロインとその後事件の現場でたびたび顔を合わせると反発すると同時に惹かれていた。
最近のシャロン・サラの作品はダイナ・マコール名義も含めてちょっとロマンスの本筋から遠ざかっているような気がしますね。ロマンスはおまけのようで、じゃあミステリ部分が本筋なのかというとそうでもなくて、どっちつかずという作品が続いていたような。残念ながらこの作品もロマンス度は低めでしたね。
主人公二人は理不尽な死を迎えた少女を前にして動揺したままキスを交わし、以降お互い気にしながらも職業上の立場などもあってそれ以上進むこともないままやり過ごしてきました。しかし今回の事件を通して一気に結ばれます。普通ロマンス小説の場合、その結ばれる過程がポイントなんだと思いますけど、至極あっさりでしたね。一応警察とマスコミという立場上の問題を抱えているのですが、そこに焦点が当たることはないまま、すんなり愛を確かめ合います。仕事も有能で、至ってまともな大人のカップルなんですけど、ちょーっと物足りないです・・・。
いつもだとヒロイン自身の成長や癒しもポイントになるんですけど、今回はそれもなかったですし。印象に残ったのは朝起き抜けからリブやらカレーやらをがっつくヒーローと、目も明けずにアイスを食べ始めるヒロイン・・・さすがアメリカ人!!と変な感心をしてしまいました。
この作品の肝はやはり主人公というより、犯人と許しということになるのでしょうか。でも結論に納得いったかというと、全然まったく。
そもそもこの犯人はポン引きなどというおよそ職業ともいえない生業について娼婦たちの上前をはねてたような男ですよ。そのほかあれこれとと罪を重ねている様子、病にかかる以前からまっとうとは言い難いでしょう。それまで善男善女として生きてきた人が病気で人格が変わってしまう、という話ならまだ同情の余地もありますが。この男の場合もともとろくでなしだったのが死の恐怖というか地獄に落ちる恐怖を感じてますます自己中が悪化しただけじゃないの??狂信者ってことになってるけど、この犯人がやってるのは人類の魂の救済ではなく、自分の魂を救済するために他人を利用してるだけでしょ。やってることが宗教がかっているからといって信仰とは何のつながりもないわけです。信仰ではなく恐怖こそがこの男の動機といっていいでしょう。
アメリカ人的なキリスト教だとやたら許しを連発しますが、許しが神の御業ならば人間に求めるのは無理じゃないの、などと不敬にも思ってしまいます。ていうか殺されかかって間もないヒロインにそんなの求めてないよ。
それにしてもどうしてヒロインに目をつけたんでしょうかね。自分のことを探っていたからにしても、さしたる力も、伝手も持ち合わせていなさそうな犯人がどうやってヒロインを追い回したり出来たのかなーと。
ヒーローメロメロ度85
シャロン・サラ名義では随分久しぶりの登場のような気がします。ダイナ・マコール名義の作品が続いていたような。二つの名義にどのような違いがあるのかは、はっきりしませんが。
ヒロインはワシントンD・Cの地元テレビ局のリポーター。現在彼女は普段の事件や事故のニュースとは別に臨死体験とその体験者について取材を進めていた。その過程でシナー(罪びと)を名乗る男の情報を得る。その男は臨死体験で天国ではなく地獄を見たという。しかし目撃証言はあっても本人に会うことは出来なかった。同じころD・Cでホームレスの男たちが消えていった。そしてヒロインのもとへシナーと名乗る男から電話が掛かってくるようになる。
殺人課の刑事であるヒーローはとある少女殺人事件でキスを交わしてしまったヒロインとその後事件の現場でたびたび顔を合わせると反発すると同時に惹かれていた。
最近のシャロン・サラの作品はダイナ・マコール名義も含めてちょっとロマンスの本筋から遠ざかっているような気がしますね。ロマンスはおまけのようで、じゃあミステリ部分が本筋なのかというとそうでもなくて、どっちつかずという作品が続いていたような。残念ながらこの作品もロマンス度は低めでしたね。
主人公二人は理不尽な死を迎えた少女を前にして動揺したままキスを交わし、以降お互い気にしながらも職業上の立場などもあってそれ以上進むこともないままやり過ごしてきました。しかし今回の事件を通して一気に結ばれます。普通ロマンス小説の場合、その結ばれる過程がポイントなんだと思いますけど、至極あっさりでしたね。一応警察とマスコミという立場上の問題を抱えているのですが、そこに焦点が当たることはないまま、すんなり愛を確かめ合います。仕事も有能で、至ってまともな大人のカップルなんですけど、ちょーっと物足りないです・・・。
いつもだとヒロイン自身の成長や癒しもポイントになるんですけど、今回はそれもなかったですし。印象に残ったのは朝起き抜けからリブやらカレーやらをがっつくヒーローと、目も明けずにアイスを食べ始めるヒロイン・・・さすがアメリカ人!!と変な感心をしてしまいました。
この作品の肝はやはり主人公というより、犯人と許しということになるのでしょうか。でも結論に納得いったかというと、全然まったく。
そもそもこの犯人はポン引きなどというおよそ職業ともいえない生業について娼婦たちの上前をはねてたような男ですよ。そのほかあれこれとと罪を重ねている様子、病にかかる以前からまっとうとは言い難いでしょう。それまで善男善女として生きてきた人が病気で人格が変わってしまう、という話ならまだ同情の余地もありますが。この男の場合もともとろくでなしだったのが死の恐怖というか地獄に落ちる恐怖を感じてますます自己中が悪化しただけじゃないの??狂信者ってことになってるけど、この犯人がやってるのは人類の魂の救済ではなく、自分の魂を救済するために他人を利用してるだけでしょ。やってることが宗教がかっているからといって信仰とは何のつながりもないわけです。信仰ではなく恐怖こそがこの男の動機といっていいでしょう。
アメリカ人的なキリスト教だとやたら許しを連発しますが、許しが神の御業ならば人間に求めるのは無理じゃないの、などと不敬にも思ってしまいます。ていうか殺されかかって間もないヒロインにそんなの求めてないよ。
それにしてもどうしてヒロインに目をつけたんでしょうかね。自分のことを探っていたからにしても、さしたる力も、伝手も持ち合わせていなさそうな犯人がどうやってヒロインを追い回したり出来たのかなーと。
ヒーローメロメロ度85

